【ゆいまーる活動 #3】うちなー自然栽培ファーマーズさんでバナナ収穫のお手伝いをしました
※撮影時のみ一時的にマスクを外しております
ゆいまーる活動とは
毎月1軒の生産者さんを訪問して様々な方面から支援していきます。現場のお手伝い、売上の一部を生産者さんのために活用するなど、ローカルメディアならではの地域に密着した活動を行います。
ここ最近、ちゅらマルシェ内で談義に花を咲かせていたのは、身近ゆえに深く考えたことがなかった食べ物。
「バナナ」です🍌
パイナップルやマンゴーのような華やかさはない南国フルーツですが、季節を問わず毎日傍にいて見守っていてくれる、そんな存在のバナナ。
沖縄では、県産バナナといえば「島バナナ」ですが、最近はアップルバナナや三尺バナナ、アイスクリームバナナといった品種を育てている県内の農家さんが増えている印象を受けました。
そこで、今回ゆいまーる活動でお伺いしたのは、南城市にある「うちなー自然栽培ファーマーズ」の勝連さんが手がけるバナナ農園。
連れてきてもらった畑には、なんと500本ほどのバナナの木がずらり。民家の庭先で咲いているのをよく見かけるので、バナナの木自体は珍しくありませんが、2~5メートルほどの高さの木は見たことがありません。
こちらは、すべて「アップルバナナ」という品種でその名の通り、ふわっと広がるりんごの風味と甘くてもっちりした食感が特徴。島バナナよりも育てやすく、輸入バナナとはまた違う濃厚な味わいが人気で、今沖縄県内でぐんぐん広まっているバナナです。
今回は、農薬や化学肥料を使わず、大量生産ではなくじっくり美味しく育てたいという勝連さんのバナナ畑のお世話から収穫までをお手伝いしました。
バナナが育つ途中のいらない葉や雄花を鎌で切り落とす
見上げると高さ5メートルもあるような高さの木に、いかにも南国風でエキゾチックな大きな葉が重なり合うバナナ農園。この日パラパラと降っていた雨も木に守られて全然大丈夫。どこかに迷い込んだんような不思議な感覚です。
驚くことに、バナナは木のように見えるけれど、幹は葉っぱが幾重にも重なり合ってできているということ。玉ねぎのような構造で、外側から1枚ずつ葉っぱをはがしていくとなにもなくなってしまうそう。(でもわかりやすいのでバナナの木とよばせていただきます🤣)
そして、基本的には実を収穫するとその木の役割は終わり。根元から新しい芽が伸びて実を付けます。
バナナの実が栄養をたっぷり獲れるよう、もくもくと枯れ葉や雄花を鎌で根元から切り落とし続けます。
コツはふたつだけ。狙った茎に確実にひっかける鎌使いと、体力です。
収穫するバナナを見つける
「これはどうでしょうか」
「いやまだだね~」という会話を何回繰り返したでしょうか。笑
初心者の私たちにはどれも育っているように見える!
甘みが強くておいしい完熟間近で収穫してお届けするということにこだわりを持っている勝連さんの目はごまかせません。
たくさんのバナナを一生懸命見ているうちに、形が大きく育っていて角がない丸みをおびたバナナが収穫OKのバナナだということに気づきました。
お目当てのバナナの茎に切り込みを入れゆっくりと地面におろす
収穫してもいいバナナが見つかったら、バナナの茎自体に切り込みを入れて木をゆっくり傾けながら慎重にバナナを手元までおろしていきます。
ここまで手をかけて育てて収穫するときに傷をつけたら大変です!
ぎーこぎーこと慣れないのこぎりで絶妙なところまで切り進めていきます。
梯子をたてかけ、見事バナナをキャッチ!
はるか上のほうで実っていたので実際目の前にくるとその大きさにびっくり。
普段スーパーで売っているバナナ(キャベンディッシュ種)よりもずっしり太くてたくましい佇まいは、生命力がたっぷり。
切り落とした株を土に返して肥料に
収穫して終わり、なのかなと思ったらそうではありません。収穫し終えた株は、肥料になるので解体して土の上に置いておきます。すごくエコで効率的です!
勝連さん曰く、水はたまにまきに来るけれど、ほとんど太陽と雨、自らの葉を肥料にしてぐんぐん育つというバナナ。まさに南国沖縄の気候だからこそ育つ「自然の恵み」。
余計なものが入らない、シンプルに美味しいもの。素敵です。
自然の恵みを食べてみたよ!バナナの茎編
バナナの茎を切った断面があまりにも白くてきれいで、好奇心がむくむく。
もしかして食べられるの?
「食べられるよ。」の勝連さんの一言を受けて、バナナの茎を食べてみました。
もしかして商品化できるかなと思ったのですが、バナナの味はしませんでした🤣
甘くないさとうきびのような感じ。でも水分補給としていけるかなと思いました!
もし、機会があればぜひみなさんも食べてみてくださいね♪
バナナと一緒にワクワク感をお届け
勝連さんは、糸芭蕉の葉を緩衝材として使用しお届けしています。
小さなことですが、環境を配慮しプラスチックを使用しないことに加え、南国の雰囲気を味わってほしい、という勝連さん独自のこだわりです。
美味しい+生産者のこだわりやワクワク感まで感じられるのが、産地直送の醍醐味。
ゆいまーる活動では、自然の恩恵である「食」の大切さを改めて伝えていければと思います。
まーさん うむい
うちなーむんの”美味しい”と”想い”をお届け
みなさま、次回の活動もお楽しみに♪
■今回お伺いした「うちなー自然栽培ファーマーズさん」の生産者・商品情報はこちら
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