INAHO FARM(名護市)
春は山中で梅の花が満開になる、水源の豊富な大湿帯(オーシッタイ)と呼ばれる地域に本農園はあります。標高186mから80mの高低差がある山間部を切り開き、試行錯誤しながら山地酪農や養蜂、無農薬栽培を実践しています。INAHO FARMの取り組みは「酪農産物の商品開発・販売/宿泊・農業体験/教育事業/イベント事業」を通じて、学ぶこと・整うこと・祝うことを共有し、命に感謝することです。やんばるの森を守り、その生物多様性を祝うことを大切にしています。
学びを共有し、心身を整え、多様性を祝い共に楽しむ
INAHO FARMでは、子ども達が自然と農業の体験を通じて、仲間達と出会い、生きる上で大切なことを学んでほしいと願っています。そのために、自然環境に配慮した、サステイナブルな宿泊施設およびキャンプ場の開発を目指しています。 そして私たちの農場の最大の特徴である「アニマルウェルフェア」、敷地内でのフォレストセラピー、牧場・農業体験など、さまざまなトピックのレクチャーやワークショップを企画し、INAHO FARMを学びの場として提案していきます。
動物も、人間と同じように健全に幸せに暮らせる環境を
広大な敷地を利用した放牧を行い、牛の生態を観察しながら「牛の幸せとは?」「私が今できることは?」を考え続けています。牛乳とは本来、仔牛に与えるべき母牛の愛の象徴で、それを私たちはお裾分けとして貰っているのです。だからこそ大切に、その尊さを祝福したい。私たちは牛乳の大量生産を目指すのではなく、「アニマルウェルフェア(動物福祉)」のメッセージを込めた優しい味のやんばるのお土産を作って、皆さんと共有したいのです。 今はまだそのための施設が足りていない現状ではありますが、私たちの取り組みと理念が少しづつでも伝わっていくことを願っています。