合名会社 崎元酒造所(与那国島)
与那国島には3つの酒造所があり、その中でも一番古い酒造所が崎元酒造です。昭和2年に農業を本職とした17人の出資者が共同の酒造所を設立しました。しかし、農業が盛んな与那国島では酒造はあくまでも副業的で、昭和40年代に入ると出資者はわずか4人となっていたそうです。このままでは酒造所の崩壊とともに、島に残る花酒文化までも失いかねないということから、先代の崎元初が名乗りを挙げ昭和46年に崎元酒造所として独立してこれまで伝統の味を継承してきました。
精霊が宿るクバの葉を使用した酒造
与那国島に多く自生するクバの葉。与那国島では昔からクバの葉には精霊が宿るといわれております。 その神聖なクバの葉で包んだ泡盛や花酒を製造・販売しています。
苦労してできた独特の泡盛造り
弊社は蔵人さんが米、麹、水に直接触れながら、手造りの泡盛造りに徹しております。手作業で行う麹作りも大変な重労働ですが、地釜直火式蒸留のためモロミがコゲつかないように気を遣うため、熱くても蒸溜釜の前から離れることができないのが苦労する点です。 昔ながら味わいと今の嗜好にも合う飲みやすい爽やかな味わいとを併せ持つ、蔵独特の泡盛を造り続けております。