【沖縄県産品】実は養殖量が日本一の車海老
概要
産地:うるま市、久米島、宜野座
旬:12月~4月
保存方法:冷蔵庫の野菜室にオガクズを詰めた箱に入れて保存。すぐ食べないときは氷水でエビをしめ、えびをまっすぐ並べても入る容器にいれ水をはり冷凍する。
車海老の養殖量が日本一を誇る沖縄
滑らかな甲羅に、濃い色の縞模様、尾に青と黄色のコントラストが美しい車海老。流通が少なくエビの中でも高級品として知られています。実は、沖縄県は車海老の生産量は全国第一位。
インド洋などの熱帯の河口域で生息している車海老ですが、県内では昭和46年頃から車海老の養殖が始まり、現在では久米島をはじめ16ヶ所の養殖所があります。沖縄は温暖な気候なので、寒さに弱い車海老にとって最適な環境。冬の時期に育てるのが難しい本州と比べて、沖縄では通年育てることができます。
品質を保つためのこだわり
うるま市にある「エナジック車海老養殖場」では、ミネラル成分が豊富で綺麗な海水を養殖場に流して車海老を生育しています。
所々に水車を置き、酸素濃度を快適に保ちます。スタッフは毎日池の中に潜り、体調を崩していないかなど車海老の調子とエサの確認をするそう。与えるエサは、国産のものにこだわり、車海老の体調によってはビタミンやタンパク質など栄養素を調整します。品質の良い車海老を育てるには、日頃の小まめな管理とエサが重要なのです。
車海老をもっと身近に楽しむ
一年で一番忙しいのは12月のお歳暮の時期。古くから縁起物として重宝されてきた車海老は、自分で楽しむだけでなく大切な人に贈る品としても大人気です。
新鮮な車海老ほど、身の張りが良く甘みが強いとされているため、エナジック車海老養殖場では、鮮度抜群の車海老を提供するため、早朝まだ暗い時間帯に水揚げし氷水で一気に締め、生きたまま休眠状態にしてすぐ出荷する「還元活車海老」と、真空パック入りの車海老をマイナス35℃のアルコール溶液の中で急速冷凍した「活〆還元車えび」を提供。
車海老はそこまで身近な食材ではないので下処理・調理方法など疑問点が多いと思いますが、コツさえ解かれば、意外と簡単に調理できます。刺身、塩焼き、天ぷら、鍋など様々な調理法で楽しむことができるのも魅力的。尻尾や残った殻は、素揚げや天ぷらにすると香ばしくえびせんのような味わいになり、捨てる所なく食べることができます。
車海老の赤ちゃん。このとってもちっちゃい赤ちゃんが、ぷりっぷりに大きくなるんです。車海老の養殖量が日本一を誇る沖縄。県民にこそ、この美味しさを味わってほしいと思います。
生産者さんの美味しい食べ方をご紹介している、ちゅらマルシェのクッキング動画「ちゅらマルキッチン」では、「今が旬☆活きたまま届く車海老の美味しい食べ方3選」を紹介しています。レシピが気になる方はチェックしてみてくださいね。
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美容・健康効果についての一言♪
<参考文献>「沖縄食材図鑑」楽園計画