【沖縄県産品】独特な香りと辛みがやみつきになる島らっきょう
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概要
産地:約8割は伊江村、うるま市、糸満市、宮古島など
旬:3月~5月
保存方法:島らっきょうは、土付きのままなら長期保存可能。新聞紙でくるんで冷蔵庫で保存。
本土と比べて辛みと香りの強い、島らっきょう
鳥らっきょうは、中国原産の多年草。本土よりも小ぶりで卵状の鱗茎は細いのが特徴で中球種、本土のものは大ぶりの大球種です。野菜用は、日本で売られているエシャロット(らっきょうの早採り)のように15~20四の細長い状態で早掘りし、塩もみしたり、漬け物にしたり、天ぷら、ちゃんぷるーにしたりします。
シャキシャキした歯応えと独特な強い香り、ぴりっとした辛味は食欲増進、健胃整腸を促します。特にお酒との相性が抜群で、つい箸が止まらなくなってしまう最高のおつまみですよね。
はりのある若採りのものは浅漬け、大きめのものはピクルスや本漬けにするのがよいといわれています。また、お肉との相性もばっちりで、加熱すると、特有の辛味が和らぎ、ホクホクとした食感の変化も楽しめます。
美味しいだけじゃない!疲労回復や滋養強壮にも効果のある有能な食材
島らっきょうは、美味しいだけなく、栄養素も豊富です。平安時代に原産地の中国から薬として伝来されたと言われるほど。血が固まるのを防ぐアデノシンという物質が多く含まれており、島らっきょうを食べると動脈硬化や高血圧の予防にもなります。
また、独特のからみや強い香りがあるのはアリシンという成分が含まれているから。このアリシンは、体内でビタミンB1と結合するとアリチアミンという物質に変化し、糖質をエネルギーに変える働きをします。この働きが疲労回復や滋養強壮の効能に繋がると言われています。
ひと粒ずつ丁寧に、手剥きにこだわる理由
宮古島の小さな農家兼加工工房で、夫婦で島らっきょうを加工・販売する「双子農園」は、 すべての工程を手作業で行い、「誰もが安心して食べられる美味しさ」をモットーとしています。
島らっきょうは、生鮮品や二次加工品(酢漬けや瓶詰め)が販売されている事が多く、下処理済みの一次加工品としての販売は少ないのが実情。そこで、双子農園は、手剥き(むき)にこだわり、ひと粒ひと粒下処理をしています。
自分好みの料理をすぐに作れるため、「手間がかからなくて時短になる」「真空パックで匂い漏れの心配がない」と忙しい主婦や高齢の方からも好評です。
美容・健康効果についての一言♪
<参考文献>「沖縄食材図鑑」楽園計画 <参考サイト>くわっちーおきなわ